「僕と君とルービックキューブ」


君の鞄の中のルービックキューブ
暇さえあれば一生懸命揃えようと奮闘してる
興味を持った僕は何故持っているのかと聞いた
そしたら、君はこのカラフルで古い感じが好きだからと言った
そう言って笑った。
おまけに本当は揃わなくてもいいのだとも言った
持っている事だけに意義があるのだと
可笑しな君

僕はすぐに断念した
こんな物揃えても
意味が無い
第一つまらないと思った
愚かな僕

揃わないルービックキューブ
噛み合わないルービックキューブ
完成しないルービックキューブ

懐古趣味な君
刹那主義な僕

揃わない僕らの足取り
噛み合わない僕ら
完成しない僕らの関係



けれどそれは過去の事



机の上にある完成したルービックキューブ
結局僕が完成させた
君は完成さした6色の箱を見て喜んだ

君のだからと僕が色をばらばらにしようとしたら
君は笑って
アナタが完成させたから
そう言って
僕の手をゆっくりと掴んだ




カチリと嵌る瞬間に心が疼いた












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